四半世紀を迎えた巨木フォーラム [巨樹・巨木]
巨木好きの人々などが年に一度集う「巨木を語ろう 全国フォーラム」が、今年は10月に青森市で開催される。
この巨木フォーラム。第1回目は、まもなく昭和も終わる昭和63年(1988年)10月に兵庫県柏原町(現、丹波市)で開催された。これから数えて、今回は第25回め、四半世紀にわたり続いてきたことになる。
第1回目の柏原町には、樹齢千年ともいわれるケヤキの大木の根が奥村川をまたいで橋のようになった「木の根橋」がある。根はすぐ脇の町役場庁舎の下にまで伸びていた。樹勢の衰えたこの大木を守るため、庁舎の一部を解体して保護を図ることになった。その巨木保護の意義と努力を町民、そして全国の人々に知ってもらおうと始まったのが、巨木フォーラムだ。
当時、環境庁で「巨樹・巨木林調査」の担当だった私は、安井町長(故人)らの訪問を受け、フォーラム開催について協力した。フォーラムには、パネリストとしても参加した。その時から25年、今回は「全国巨樹・巨木林の会」会長として参加する。
今年の青森でのフォーラムは、地元の巨樹関係者が手作りで開催する。10月12日(金)の午後からフォーラム、そして翌日から1泊2日で県内の巨樹探訪に出かけることになっている。詳細は、全国巨樹・巨木林の会ホームページで。 http://www.kyojyu.com/forum/2012/index.html
なお、「全国巨樹・巨木林の会」も来年には設立20周年を迎える。20周年記念のイベントなども企画中だ。巨樹に関心のある方は、ぜひ入会もお願いしたい。
四半世紀を迎えた巨木フォーラムだが、悠久の時を生きてきた巨樹からみればほんの一瞬のことだろう。しかし人間の尺度からは、そろそろ歴史をも生じてきたと言ったら大げさすぎるだろうか。いずれにしろ、当初から関わってきた者としては、感慨もひとしおだ。そして、巨樹のごとくとは言わないが、巨木フォーラムも末永く続くことを期待したい。
第1回フォーラム開催のきっかけとなった木の根橋のように、各地に巨樹と人間とのドラマがある。巨木フォーラムでは、こうしたドラマに出会えるのが楽しみだ。その一部は、このブログでも紹介してきた。樹木医さんたちの日本樹木医会の機関誌「ツリードクター」に寄稿を依頼されて、これらドラマを紹介した(第19号、2012年発行)。
今年のフォーラムでは、どのようなドラマが待ち受けているのだろうか。
(写真上)第1回フォーラムの地、柏原町の木の根橋
(写真下)日本一の巨樹 蒲生の大クス(鹿児島県蒲生町(現、姶良市)、第22回フォーラム開催地)
(関係ブログ記事)
「どこんじょう 震災にめげずに巨木フォーラム開催」
「震災復興への思いを込めて 被災地での巨木フォーラム」
「巨木フォーラム in つるぎ町 -巨樹王国を支える人々の熱き想い」
「日本一の巨樹の町で全国巨樹・巨木林の会会長に就任」
「全国巨樹・巨木林の会と巨樹調査再考」
「自然の営みから学ぶ -人と自然の関係を見つめなおして」
こんにちは^^
昨日の日経の土曜版に
巨木のことが出ていましたね~
一番はやはり屋久杉でした。
by mimimomo (2012-08-19 15:24)
ブログ設定に不慣れで、minomonoさんのコメントに気付きませんでした。失礼しました。
日経の記事、私のところにも取材に来ました。
いまさら遅いですね。
by staka (2012-11-20 09:16)