大石灰岩地帯をゆく! [ちょっとこだわる:民俗・文化・紀行・時事など]
またまたNHK番組ネタで失礼。ブログ記事の題名も、ほぼパクリ?
先日のBSプレミアム「体感!グレートネイチャー」で、中国南部の大カルスト地帯が放映されていた(番組名「中国南方・大カルスト地帯をゆく!」)。
雲南省、広西チワン族自治区、四川省などにかけては、太古の海底で堆積したサンゴなどの石灰質の分厚い層がマントルの動き(造山活動)で隆起した大石灰岩地帯が広がる。
そこには、石灰岩が雨水による浸食などで作られたカルスト地形が形成されている。
これらのカルスト地形は、桂林、石林、黄龍、九寨溝などの世界遺産にも登録されている。
そのひとつ、四川省の世界遺産・九寨溝。(NHKテレビ番組では、登場しなかったけれど)
青色や緑色など様々な色合いの水で彩られた湖沼風景。
これも、カルスト地形のひとつ。
しかし、2017年8月の地震で地形もだいぶ変わってしまったらしい。
20年前(1999年)のUNESCO会議の時の訪問では、今のように飛行場もなく、断崖絶壁のガタガタ道をガソリンではなく冷却水を補充しながら、成都からバスで丸一日がかり。
急峻な山間の奥に、白い肌を見せる石灰岩の山が現れる。
湖沼地帯では、実に美しい風景が展開する。
大石灰岩地帯は、中国南部だけではなく、ベトナム、ラオスなど広大な面積で分布している。
そのラオスのメコン川沿いの石灰岩地帯も、グレートネイチャーで放映されていた(番組名「発見!生命を育む岩と水の楽園~ラオス メコン川~」)。
昨年(2018年)3月に訪問したのは、番組でも紹介された「クアンシーの滝」。
ラオス北部のメコン川沿いの町ルアンパバーン近くの落差約50m滝だ。
幾筋もの流れの滝そのものもさることながら、滝つぼから流れ出た先に形成された石灰華で階段というよりも棚田のようになっている絶景。
写真でみた中国の世界遺産・黄龍のミニ版のようだ。
さらに船でメコン川を2時間ほど遡ると、鍾乳洞の「パークウー洞窟」がある。
周囲は石灰岩の山。
船着場のすぐ上にあるタムティン洞窟には、4000体ともいわれる仏像が立ち並んでいる。
そこから、急な階段道をしばらく登るとタムブン洞窟。
こちらは懐中電灯がないと真っ暗で見えない。
観光用に入れるのはほんのわずかだが、そこにも何体もの仏像が安置されている。
観光用のカルスト地形、鍾乳洞とグレートネイチャーの大洞窟や地底湖、地下河川の探検とは、だいぶ趣も違うが、どちらもカルスト地形であることには変わりない。
太古の海の底が隆起した広大な石灰岩地帯には、いまでこそ“国境”が引かれている。
しかし、その地下には国境を超えて、雨水の作用による洞窟、地下河川などが張り巡らされているかもしれない、と考えると自然のスケールの大きさとロマンを感ぜずにはいられない。
【本ブログ内関連記事】
ツバメと壁画の大洞窟 ― 国立公園 人と自然(海外編10) ニア国立公園(マレーシア)
一乗谷朝倉氏遺跡 ブラタモリも訪問
先日のBSプレミアム「体感!グレートネイチャー」で、中国南部の大カルスト地帯が放映されていた(番組名「中国南方・大カルスト地帯をゆく!」)。
雲南省、広西チワン族自治区、四川省などにかけては、太古の海底で堆積したサンゴなどの石灰質の分厚い層がマントルの動き(造山活動)で隆起した大石灰岩地帯が広がる。
そこには、石灰岩が雨水による浸食などで作られたカルスト地形が形成されている。
これらのカルスト地形は、桂林、石林、黄龍、九寨溝などの世界遺産にも登録されている。
そのひとつ、四川省の世界遺産・九寨溝。(NHKテレビ番組では、登場しなかったけれど)
青色や緑色など様々な色合いの水で彩られた湖沼風景。
これも、カルスト地形のひとつ。
しかし、2017年8月の地震で地形もだいぶ変わってしまったらしい。
20年前(1999年)のUNESCO会議の時の訪問では、今のように飛行場もなく、断崖絶壁のガタガタ道をガソリンではなく冷却水を補充しながら、成都からバスで丸一日がかり。
急峻な山間の奥に、白い肌を見せる石灰岩の山が現れる。
湖沼地帯では、実に美しい風景が展開する。
大石灰岩地帯は、中国南部だけではなく、ベトナム、ラオスなど広大な面積で分布している。
そのラオスのメコン川沿いの石灰岩地帯も、グレートネイチャーで放映されていた(番組名「発見!生命を育む岩と水の楽園~ラオス メコン川~」)。
昨年(2018年)3月に訪問したのは、番組でも紹介された「クアンシーの滝」。
ラオス北部のメコン川沿いの町ルアンパバーン近くの落差約50m滝だ。
幾筋もの流れの滝そのものもさることながら、滝つぼから流れ出た先に形成された石灰華で階段というよりも棚田のようになっている絶景。
写真でみた中国の世界遺産・黄龍のミニ版のようだ。
さらに船でメコン川を2時間ほど遡ると、鍾乳洞の「パークウー洞窟」がある。
周囲は石灰岩の山。
船着場のすぐ上にあるタムティン洞窟には、4000体ともいわれる仏像が立ち並んでいる。
そこから、急な階段道をしばらく登るとタムブン洞窟。
こちらは懐中電灯がないと真っ暗で見えない。
観光用に入れるのはほんのわずかだが、そこにも何体もの仏像が安置されている。
観光用のカルスト地形、鍾乳洞とグレートネイチャーの大洞窟や地底湖、地下河川の探検とは、だいぶ趣も違うが、どちらもカルスト地形であることには変わりない。
太古の海の底が隆起した広大な石灰岩地帯には、いまでこそ“国境”が引かれている。
しかし、その地下には国境を超えて、雨水の作用による洞窟、地下河川などが張り巡らされているかもしれない、と考えると自然のスケールの大きさとロマンを感ぜずにはいられない。
【本ブログ内関連記事】
ツバメと壁画の大洞窟 ― 国立公園 人と自然(海外編10) ニア国立公園(マレーシア)
一乗谷朝倉氏遺跡 ブラタモリも訪問
おはようございます^^
ラオスにこう言う所があるとは!
以前ブログのお仲間がラオスを旅されたところが載っていましたが、こう言う自然までは出てなかったです。
行ってみたいなぁ~ けれど、時間が作れないのが残念。
by mimimomo (2019-02-25 06:28)
mimimomoさん
ラオスは、ほかのインドシナ・東南アジア諸国と比べて未整備の部分が多く、なかなか訪問の機会も少ないですね。
それだけに、豊かな自然や伝統的な生活文化も残ってますけど。
by staka (2019-02-25 07:31)
観るところも多そうなので観光で1度は行って見たいところです。
by 旅爺さん (2019-03-03 10:13)
旅爺さん
外国人観光客がだいぶ増えているようです。落ち着いたラオスの雰囲気を味わうためには、早めに行った方が良いかも知れませんね。見どころはたくさんあります。
by staka (2019-03-03 10:44)