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世界遺産ワット・プー ―ラオスの旅(3) [ちょっとこだわる:民俗・文化・紀行・時事など]

ラオス南部の町パクセーから車で1時間ほどの丘に点在する遺跡。
世界遺産「ワット・プー」だ。

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ここは、世界遺産アンコールワット(カンボジア)の創建で知られるクメール人によって建てられたヒンズー教寺院だ。
もともとは、宮殿あるいは城塞だったともいう。

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その後、ラーオ族のラーンサーン王国時代には仏教寺院となった。

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本堂といわれる天井も抜けた石造りの建物には、黄金の大仏像が安置され、信者による供え物が並べられている。

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しかし、建物の外壁リリーフはヒンズー教時代の女神像のままだ。
ヒンズー教と仏教が混在というか、融合している。

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古代インドの神話の神々は、ヒンズー教の神となり、仏教にも取り入れられたものも多い。

帝釈天、毘沙門天、弁財天など日本の寺院で彫刻などになっている仏様も、もともとはヒンズー教の神々だった。

ここワット・プーでも、入口には蛇神ナーガが待ち構えている。
仏教では、八大竜王などとして知られている。

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ほかにも、様々な石像やレリーフがある。

なかでも、巨石に刻まれたゾウのレリーフは有名だ。

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また、日本の明日香村にある「酒船石」を彷彿とさせる謎の加工石もある。

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寺院背後の断崖の下では、聖なる湧水が竜の樋を伝って湧き出ている。

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古代インドから伝わったヒンズー教や仏教。
日本にはヒンズー教は直接伝わらなかったが、仏教を通じてここラオスの地とも繋がりがあると思うと、何やらロマンを感じる。

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