春先所感 日本とインドネシア [日記・雑感]
新年のご挨拶ブログ以降、ブログ更新も他のブログ訪問も、ずっとご無沙汰してしまった。自著の出版その他もろもろ、時間的にも精神的にもブログを開く余裕がなかった。
この間、当地ではめったに積もらない雪が2度も積もって、玄関のドアを開くのにも一苦労するほどだった。
その後もずいぶんと寒い日が続いたが、春は確実にやって来て、庭のウメやサンシュウ、アンズ、ユキヤナギなどが一斉に満開となった。一度に花が咲き春を迎える。
以前住んだことのある雪国の春を思い出す。
庭が華やぐサンシュウの花
今年もアンズのジャムが待ち遠しい
その名のとおりユキヤナギ
メジロやシジュウカラのつがいが訪問、ヒヨドリがそれを追い散らすのをしばし眺める余裕もできてきた。
季節は移り替わっても、また再び巡ってくる。平凡ではあるが、この安心感が心地よい。
先月から今月にかけて、研究調査のためにインドネシア、スマトラ島南部のランプン州を訪問して、マングローブ林などと人々の生活を調査してきた。
熱帯では季節はないようだが、雨期と乾期では結構自然の様子や店先のフルーツの種類も違う。今年の雨期は、ジャカルタ付近ではかなり雨が多く、洪水が頻発した。雨が多いことで、フルーツのでき方も例年と違ったようだ。
フルーツの王様ドリアンもこの時期に実を付ける。
枝から垂れ下がるドリアンの実
スマトラ島ランプン州は、ドリアンの産地でもある。中でも、通称ドリアン村とも呼ばれる名産地の入口では、シンボルのドリアン果実の巨大なモニュメントが出迎える。
ドリアンのモニュメント
王様と呼ばれるだけあり、その味はとろけるクリームチーズのようで美味い。しかし、独特の臭いのために嫌われ、ホテルや乗り物への持ち込みも禁止されている。
おまけに、当たり外れが相当あり、最初に不味いのにあたると、温泉場の卵の腐ったような臭いのこともあり、二度と食べたくなくなる。地元の人でも選ぶのは慎重だ。
道端の露店でドリアンを選ぶ人々
フルーツの女王は、マンゴスチン。白い果肉のホロ甘さは上品だ。
マンゴスチンの実(未熟だが)
雨期の時期に出回るフルーツのひとつランブータン。こちらも、白い半透明の果肉が甘い。道端では、山のようにランブータンを積み上げて売っている。
道路わきで山のようにランブータンを積み上げた露店
チョコレートの原料にもなるカカオは、必ずしも雨期のフルーツではない。中の白い果肉はそれほどおいしくもない。その種、いわゆるカカオ豆の中の紫色の部分を取り出して、チョコレートなどの原料とするらしい。私が白い果肉を試食した際にも、種子(カカオ豆)は捨てないように言われた。それほど貴重ということだ。
カカオの実
カカオの果肉とカカオ豆(種子)
【ブログ内関連記事】
「ドリアンの変わった食べ方 グルメな話題2題」
【書籍出版のお知らせ】
『生物多様性と保護地域の国際関係 ―対立から共生へ―』
明石書店より2014年3月25日発行
ブログ記事で解説した内容なども多数、体系的に掲載
一気に春になりましたね。
バリ島にはドリアン通りがありました。
でも、ドリアンの苦手な運転手のワヤンは、違う道を通るよ!と言って笑っていました。
まだ、ドリアン未経験!
by 森田惠子 (2014-03-24 12:44)
森田惠子さん、バリ島のドリアン通りは知りませんでした。
ドリアン未経験なら、ぜひチャレンジしてみてください。
病み付きになりますよ、きっと!
ただし、最初が肝心かも。
ご幸運を祈ってます(笑)
by staka (2014-03-24 18:53)
嬉しいコメントをありがとうございました。
初めての東京での手作り市はほとんどが
尾瀬とご縁のある方々のおかげでした。
雪国もずいぶん春が近づいてきたな~と感じる
今日この頃ですが、インドネシアは暑かったでしょう!
ドリアン、噂を信じてまだ匂いも味も試したことが
ありませんが、当たりだと美味しいんですね~。
今度挑戦してみたいですね(^◇^)
by hidamari (2014-03-27 19:21)
hidamariさん、尾瀬は春とはいえまだまだ冬なのでしょうね。
ドリアン、ぜひ挑戦してみてください。
最近はタイ産の種が小さくて食べやすいものも出回っているようですから。
当たらなくても、めげないで再挑戦してくださいね!(笑)
by staka (2014-03-29 12:04)
ドリアン、私は最初にシンガポールでパンケーキに焼き込んだのを食べました。その後、ジャカルタで生のを。
きっと当たりだったんですね。甘くて、チーズケーキかなにかみたい。以後、ドリアン、大好物です^^
by palette (2014-03-31 08:51)
paletteさん、よかったですね~ 当たりで。
私が最初にインドネシアで食べたのはハズレで、2度と食べたくないと思いました。
その後、美味いのに当たり、今では病み付き。
インドネシアに行くと、必ず食べてます。
by staka (2014-03-31 13:44)