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インドネシアから帰国 -時間は流れる [自然の中での余暇と癒し]

 8月のインドネシア(スマトラ島とジャワ島)調査から帰国して、アッという間に10日余が過ぎてしまいました。(ブログ「南スマトラ調査」)

 いつも思うことですが、出張から帰って来て溜まった仕事を片付けなければならない時の憂鬱なこと。今回も、大学の事務的な書類作りから始まり、某国家試験の試験委員として記述式答案の採点、大学評価機構評価員として某大学の評価書類作成、某団体の機関誌編集委員として原稿の依頼、逆に自身の頼まれ原稿作成などなど、とても論文作成にまで手は回りません。本当は、9月が来年学会大会発表用の論文締め切りなのですが。

 別にこれらの仕事を引き受けなければ、夏休みの期間、のんびりと過ごせるでしょう。そもそも、海外調査にも行かなければ、のんびりできたかも知れません。しかし、とても私には、授業も毎年同じ講義、研究もしない、そんな大学教員としての生活はできそうにもありません。学外の仕事も、「頼まれるうちが花」と思って、お引き受けしています。日本人が自然の中で長時間過ごせないのは、余暇時間(自由時間)が少ないせい、などと研究発表している自分自身がこんな状態ではしょうがないですね。

 ところで、インドネシアでは前回のスマトラからのブログ報告のとおり、ランプン大学との共同研究のため、ランプン州(スマトラ島南端)全般の自然や観光状況などの概況を調査しました。その後は、西ジャワのボゴールを中心に、私が以前関わったJICAの生物多様性関係プロジェクトなどの現況を調査しました。s-熱帯林.jpg

 ランプン州には2つの国立公園、東側のゾウで有名なワイ・カンバス国立公園と西側のブキット・バリサン国立公園(世界遺産)があります。しかし、これらの国立公園の自然もかなり改変されているようです。一方で、ランプン州全体としては、観光開発もその割には進んでいません。自然や文化を残しながら、産業を発展させて、経済的にも豊かになることは、これからの課題です。

 もっとも、インドネシアで会った多くの人々、特にどこでもたくさんいる子供たちの元気な顔を想い出すとき、日本や欧米のような経済的に恵まれた生活が、精神的にも豊かで幸せな生活に通じるかどうか、懐疑的になっています。インドネシアの調査では、朝から晩まで結構きついスケジュールの日も多かったのです。むしろ、今現在の方が、机に向かっているだけです。それぞれ時間の流れ方は違います。それでも、あのインドネシアのゆったりとした時間の流れは独特です。多少不便でも、のんびりとした生活も、それなりに捨てがたい。これも、前記のように、先進国で時間に追われた生活をしている者の戯言でしょうか。

 時間がないと、愚痴をこぼしているにしては、長々と帰国報告をしてしまいました。この辺でやめて、詳細は後日にしましょう。それにしても、このところの日本(私の住んでいる南関東)の猛暑(残暑)と雷を伴った豪雨は、熱帯のインドネシア以上ですね。「雷の都」との異名を持つボゴールも負けそうです。

 (写真) 熱帯林の内部(キャノピーウォークから俯瞰)(グヌン・ハリムン・サラック国立公園(インドネシア)にて)

 (関連ブログ記事) 「自然と癒し
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mimimomo

こんにちは^^
人間忙しいうちが花、と言いますが、やはりゆったり過ごしたいと言う気持ちもありますよね。
by mimimomo (2013-04-21 10:46) 

staka

mimimomoさん、まったく同感です!!
by staka (2013-04-21 13:27) 

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