巨木フォーラムと水墨画家雪村 [巨樹・巨木]
いよいよ10月29日と30日に、茨城県常陸太田市で「第24回巨木を語ろう全国フォーラム(巨木フォーラム)」と「全国巨樹・巨木林の会総会」が開催される。
東北南部から北関東ではいまだに余震が続き、地元の方々も気が気ではないだろう。そこを乗り越え、フォーラムが震災復興の源となることを期待したい。
ところで、22日(土)(BSでは23日)のTV番組「美の巨人たち」を見たら、戦国時代の水墨画家 雪村周継の『呂洞賓図』を取り上げていた。絵画には疎く、お恥ずかしい限りだが、尾形光琳などにも影響を与えた人物らしい。この雪村、会津や北関東には縁が深く、巨木フォーラム開催地の常陸太田市にも滞在するなど大変所縁があるようだ。
あわててWebで調べたら、茨城県の郷土工芸品に「雪村うちわ」があり、雪村が常陸太田市内の耕山寺に滞在していたときに創始したといわれている。市内には、「雪村の碑」もある。
巨木フォーラム2日目のエクスカーションで訪れる予定の正宗寺は、雪村の出身である佐竹氏の菩提寺だ。そこには雪村の初期の作品『紙本著色 滝見観音図』が伝わっているという。果たしてみることができるのかどうかわからないが、急に雪村が身近に感じられてきた。
全国巨樹・巨木林の会長として出席するフォーラムではあるが、それぞれの開催地での人々との交流、そして開催地の伝統文化、生活を垣間見るのもまた喜びだ。
偶然のテレビ視聴が、楽しみをまた倍加してくれた。
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