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夜祭と甚五郎彫刻 秩父神社 ー 秩父の神社と巨樹(2) [ちょっとこだわる:民俗・文化・紀行・時事など]

秩父といえば「秩父の夜祭」。今回は、その12月例祭で知られる「秩父神社」。

秩父市(埼玉県)の中央、秩父鉄道秩父駅の近くの秩父神社は、崇神天皇の時代に知知夫国の初代国造に任命された知知夫彦命が祖神を祀ったのが始まりとされている。

現代の本殿は徳川家康が寄進し、江戸初期の建築様式をよく表していることから埼玉県有形文化財に指定されているという。

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本殿の彫刻には、日光東照宮の彫刻で有名な左甚五郎作のものも見受けられる。

本殿正面には、寅年の寅の日、寅の刻にうまれたという徳川家康にちなんで4面の虎の彫刻が施されている。

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そのうちの1面(↓写真の右)は、「子宝 子育ての虎」は左甚五郎作と伝えられる。

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ほかにも左甚五郎作の彫刻として「つなぎの龍」がある。
天ヶ池に住み着く龍が暴れると必ずこの彫刻の下に水溜りができることから、彫刻を鎖でつなぎとめたところ龍は現れなくなったという。

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本殿北側の「北辰の梟(ふくろう)」の彫刻は、体は向こう側を向いているが、顔はこちらを向いているという見返りの姿だ。

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さすがに左甚五郎も参画した彫刻群は見ごたえがある。

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秩父神社の社紋は銀杏の葉とかで、境内には樹齢400年と伝わるご神木の大イチョウもある。

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乳根は大イチョウだけかと思ったら、この樹は樹高も低いのに乳根は発達している。

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また、諏訪の御柱祭で有名な御柱も境内にあった。
本家の諏訪のような巨木ではないが、境内社の諏訪神社例祭として「秩父御柱祭」が昨年9月末に6年ぶりに執り行われたという。

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秩父神社の祭といえば、冒頭にも記したとおり、何といっても「秩父夜祭」だ。
毎年12月の寒さの中、夜空を彩る打ち上げ花火とともに繰り広げられる夜祭は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに日本三大曳祭に数えられている。

神社道路向かいの「秩父まつり会館」には、この夜祭の笠鉾と屋台が展示されている。

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映像などでもそれなりの迫力は感じられる。

でも、やはり、師走の寒風の中で、本物の屋台と祭の熱気を味わなくてはね!!


【本ブログ内関連記事リンク】

巨木フォーラム in 秩父 ― 秩父夜祭 屋台芝居と囃子でおもてなし

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コメント 5

mimimomo

こんにちは^^
見事な彫刻があるのですね。秩父は千葉から結構遠いから、見に行けないなぁ~でも見たいですよ。立派ですね。
銀杏の乳根?(@@ 初めて知りました。びっくり!

by mimimomo (2016-10-16 17:36) 

staka

mimimomoさん
確かに遠いかも知れませんね。でも、ハイキング・登山コースもたくさんありますし、三峯神社には温泉もありますよ。
by staka (2016-10-16 17:45) 

森田惠子

秩父神社の脇に「玉木屋」さんという和菓子屋さんがあります。
高校の同級生で仲良しだった友人が嫁いでいて、今は立派なおかみさんになって、お店を切り盛りしています。
by 森田惠子 (2016-10-17 17:42) 

staka

森田惠子さん
そうでしたか。今度行くときには立ち寄ってみますね。
by staka (2016-10-17 20:04) 

mimimomo

おはようございます^^
ご訪問ありがとうございました♪
by mimimomo (2016-10-19 06:15) 

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