SSブログ

伝統とミシュラン星 宝登山神社 -秩父の神社と巨樹(3) [ちょっとこだわる:民俗・文化・紀行・時事など]

今回は、三峯神社、秩父神社とともに秩父三社の一角を占める「宝登山神社」(ほどさんじんじゃ)。

s-DSC01682.jpg


創建は今からおよそ1900年前のこと。
日本武尊の東征の際に山中で山火事に会い、脱出もままならなくなった時、大犬が現れて火を消してくれたという。

頂上に登った尊は、この山を「火止山(ほどやま)」と名付け、神武天皇、山の神(大山祇神)、火の神(火産霊神)を祀ったのが起源という。

鳥居の先の石段を上るとその先に本殿(拝殿)が見えてくる。

s-DSC01684.jpg


柱だけではなく、虹梁や化粧垂木なども白色で、今まで拝んできた他の神社とはずいぶん雰囲気が違う。

s-DSC01694.jpg


そこに絡みつく彫刻の龍も、金色や緑色、赤色など艶やかな色彩だ。

s-DSC01689.jpg

s-DSC01686.jpg

この艶やかさはどこかで見たような気がする。と思ったら、日光東照宮の陽明門だ。
現在の本殿は江戸時代の建築だそうだから、白塗りの柱など、なるほど日光東照宮にも似た華やかさもあるのだろう。

s-CIMG0494.jpg
日光東照宮陽明門(2007年撮影)

このちょっと日本離れした艶やかさが、埼玉県内で最初(2011年)にミシュラン星(一つ星)を獲得した理由だろうか?

でも、裏に回ると本殿は意外に渋く地味だ。

s-DSC01692.jpg


宝登山の山頂には「宝登山神社奥宮」があって、ロープウェイでも登れる。
また、ロウバイをはじめ、季節ごとの花々も楽しむことができるという。

今回は残念ながら時間もなかったので、奥宮参拝は断念。

その代わりでもないが、すぐ近くの「長瀞岩畳」を訪れた。
長瀞渓谷は荒川の上流部で、地殻変動に起因する岩石などを見ることができ、「日本地質学発祥の地」ともいわれて国指定名勝・天然記念物となっている。

s-DSC01700.jpg


青緑の川面と白い岩肌のコントラストも美しい。
川下りでも有名で、その発着場ともなっている。
最近ではラフティングも盛んだそうだ。

s-DSC01698.jpg



ミシュラン星の艶やかな神社、そして清流と岩壁のコントラストも美しい渓谷。

伝統と近代が入り混じったような多彩な宝登山神社と長瀞だった。

【本ブログ内関連記事リンク】

巨木フォーラム in 秩父 ― 秩父夜祭 屋台芝居と囃子でおもてなし


nice!(42)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 42

コメント 2

mimimomo

おはようございます^^
宝登山にある奥宮にはお参りしましたが、本殿の方には行っていないです。
お写真拝見して、わたくしも日光東照宮に似ているって思いました^^
長瀞も綺麗なところですね~ここも行ってないです(-、-
by mimimomo (2016-10-23 06:51) 

staka

mimimomoさん
さすがですね~宝登山にはすでに登られているとは。
本殿、長瀞も機会がありましたら是非。何しろミシュランですから(笑
by staka (2016-10-23 09:59) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0