巨木フォーラム in小豆島 (1) [巨樹・巨木]
第28回「巨木を語ろう全国フォーラム」(巨木フォーラム)が、2015年10月31日~11月1日に香川県の小豆島で開催された。
小豆島には、香川県庁での4年間の勤務(出向)の間には何度も通ったが、それ以来約30年ぶりだ。
高松からのフェリーで着いた土庄港の公園では、壺井栄の原作で映画化もされた『二十四の瞳』のモニュメント「平和の群像」が出迎える。
フォーラムは、小豆島の象徴オリーブが導入された「小豆島オリーブ公園」内のサン・オリーブで開催された。
写真右の白い建物が、フォーラム会場のサン・オリーブ
オリーブ公園内には、1908年に小豆島に初めて導入された日本最古のミッションという品種のオリーブ原木がある。
実際には、1908年導入の原木から1917年に挿し木した二世というが、それでも現存する産業用オリーブとしては日本最古だそうだ。
フォーラムに先立って午前中に開催された「全国巨樹・巨木林の会」総会では、予算・決算などの議案決議や参加団体の活動報告などのほか、今年度から開始された「巨樹の健康診断事業」が報告された。
フォーラム開催地の巨樹の健康状態を診断して、今後の保全活動に役立ててもらおうとの趣旨で、記念すべき第1号は、小豆島の巨樹のシンボル「宝生院のシンパク」だ。
幹や枝ぶり、根の状態などを外観から診断したほか、ツリークライミングによる高所診断、さらに今話題のドローンを使用した空中からの多角的な診断も実施した。
これらの調査は香川県、土庄町の協力の下、本会所属の樹木医有志のほか、地元香川県の日本樹木医会会員、NPO法人香川のみどりを育む会会員などの協働で実施された。
午後からのフォーラムには、全国各地、そして地元小豆島や高松などから、例年以上の500名を超える参加があった。
私は、共催団体の全国巨樹・巨木林の会会長として開会挨拶をした。
基調講演や事例発表などの後、地元の美島緑の少年団団員から大会宣言が読み上げられた。
そして、次回開催地の埼玉県秩父市森づくり課長にフォーラム実行委員長(土庄町長)から大会旗が引き継がれた。
こうして無事にフォーラムは終了した。
ホッとして、瀬戸内海に沈む夕日にしばし見とれた。
何時見ても、瀬戸内の夕日は絶品だ。
夜は交流会が開催された。地元からは、勇壮な和太鼓のアトラクションも披露された。
昨年の群馬県高崎市倉渕でのフォーラム以来1年ぶりで再会した会員たちは、それぞれの活動報告などの話題で盛り上がった。
翌日は、会員楽しみの巨樹をめぐるエクスカーション。
この報告は、次回のブログ記事で。
【本ブログ内関連記事】
「のんびり時間 のんびり空間 -瀬戸内直島 美術館」
「本多静六と私 -日本の公園の父 そして巨樹番付」
「巨木フォーラム 群馬・高崎・倉渕」
「巨木フォーラムin伊豆 そして、全国巨樹・巨木林の会設立20周年式典」 ほか
こんばんは^^
小豆島・・・一度だけ行ったことがあります。
二十四の瞳には記憶がないですが、オリーブの木のあるこの場所、ひょっとしたら行ったかしら。
巨樹、シンパクって初めて名前を聞きました。ミヤマビャクシンのことなんだそうですね。
夕日が綺麗です。
by mimimomo (2015-11-30 22:02)
mimimomoさん
小豆島には、二十四の瞳の映画セットが残って観光地になっています。平和の群像は、昭和31年(1956年)に除幕されたそうで、題字は鳩山一郎の揮毫だそうです。
シンパクは、イブキとかビャクシンとも呼ばれていますね。
次回のブログで詳しくご紹介します。
by staka (2015-12-01 13:12)
おはようございます。
香川県での勤務経験がおありなんですね。小豆島には一度しか行ったことがありませんが、オリーブの名産地ですね。国内最古の木があるとは知りませんでした。盆栽、オリーブ、いずれもうどんに比べ影が薄いですが、香川県の名産品ですね。讃岐人としては本記事は嬉しい限りです。
by 讃岐人 (2015-12-02 06:28)
讃岐人さん
おはようございます。
私は、わずか4年間の住人でした。
それだけに、仕事と私的旅行で、どん欲にあちこち出かけましたね。
by staka (2015-12-02 07:53)
こんばんは。
小豆島、私も行きました。良い思い出です !
by yakko (2015-12-03 16:38)
yakkoさん
瀬戸内海で淡路島に次いで大きな島。
自然も文化もステキですね。
by staka (2015-12-03 17:04)