巨木フォーラム in小豆島(2) ― 小豆島の巨樹めぐり [巨樹・巨木]
小豆島で開催された「第28回巨木を語ろう全国フォーラム」。
前回ブログのフォーラム報告の続き。
フォーラム翌日の11月1日は、会員の楽しみでもある巨樹ツアーだ。
二つのコースに分かれたが、今回の小豆島巨樹の目玉の国指定特別天然記念物「宝生院のシンパク」と国指定天然記念物「誓願寺のソテツ」は、どちらのコースでも訪れることになっている。
私の参加したコースでは、まず「誓願寺のソテツ」を訪れた。
山門を入ると正面に巨大なソテツが現れる。
南国のソテツはもちろん自生ではなく、元禄時代に廻船業を営んでいた豪商が南九州から持ち帰って寄進したという。
巨大なソテツは、樹高もさることながら、枝分かれして横に張り出して数本の株のようだ。しかし、根元を見ると1株なのがわかる。
雌の株だけあって、大きな実も付いていた。
荒魂神社では、香川の保存木に指定されている「ウバメガシ」と「ムクノキ」を見た。
このほかにも、神社社叢にはカゴノキ、ヤブニッケイなどの大木もある。
備長炭で有名なウバメガシは、香川では「バベ」と呼ばれている。
境内に数本あるウバメガシの大木うち、保存木は社殿の北側にあり、やや傾いている。
ムクノキは、社殿の裏にあり、枝折れも認められ、老木の特徴である樹皮の剥がれも顕著だ。
そして、「宝生院のシンパク」へ。
応神天皇が小豆島遊行の際、皇踏山に登り植樹したといい、本多静六博士の調査でも樹齢1500年以上と推定されているという。
シンパクでは日本最大で、国の“特別”天然記念物の指定は、シンパクとしてはこの巨樹だけだ。
一木だが、まるで森を形成しているようだ。
根元付近の幹や枝のコブなどは、象や龍、亀などの縁起物にも見えるとして、近年ではパワースポットとしても注目を集めている。
最後の巨樹は、プラントハンターとして有名な西畠清順氏により、遠くスペイン南部のアンダルシアから運ばれてきたという樹齢1000年のオリーブ。
異国とはいえ日本のオリーブ故郷、小豆島にその雄姿はすっかり根付いたようだ。
巨木ツアーの途中では、瀬戸内海国立公園の景勝地で紅葉の名勝として有名な「寒霞渓」(紅葉には早かったけれど)で弁当昼食。
そして海賊から町を守るための入り組んだ道の町並みが残る「迷路のまち」。
自由律俳句で有名な「尾崎放哉の記念館」がある。
朱塗りの山門や三重塔が美しい「西光寺」
ここには、樹齢250年以上といわれる町天然記念物に指定されているイチョウの巨樹も。
来年の秩父路では、どんな巨樹、そして人々に会えるのか、今から楽しみだ。
【本ブログ内関連記事】
(瀬戸内海)
「巨木フォーラム in小豆島(1)」
「のんびり時間 のんびり空間 -瀬戸内直島 美術館」
(本多静六)
「本多静六と私 -日本の公園の父 そして巨樹番付」
「巨樹の番付 -本多静六と里見信生」
(巨木フォーラム)
「巨木フォーラム 群馬・高崎・倉渕」
「巨木フォーラムin伊豆 そして、全国巨樹・巨木林の会設立20周年式典」
ほか
(プラントハンター)
「アジサイとシーボルト そしてプラントハンターと植物園」
「『生物多様性と保護地域の国際関係 対立から共生へ』出版 1」
「生物資源と植民地 -COP10の背景と課題(1)」
前回ブログのフォーラム報告の続き。
フォーラム翌日の11月1日は、会員の楽しみでもある巨樹ツアーだ。
二つのコースに分かれたが、今回の小豆島巨樹の目玉の国指定特別天然記念物「宝生院のシンパク」と国指定天然記念物「誓願寺のソテツ」は、どちらのコースでも訪れることになっている。
私の参加したコースでは、まず「誓願寺のソテツ」を訪れた。
山門を入ると正面に巨大なソテツが現れる。
南国のソテツはもちろん自生ではなく、元禄時代に廻船業を営んでいた豪商が南九州から持ち帰って寄進したという。
巨大なソテツは、樹高もさることながら、枝分かれして横に張り出して数本の株のようだ。しかし、根元を見ると1株なのがわかる。
雌の株だけあって、大きな実も付いていた。
荒魂神社では、香川の保存木に指定されている「ウバメガシ」と「ムクノキ」を見た。
このほかにも、神社社叢にはカゴノキ、ヤブニッケイなどの大木もある。
備長炭で有名なウバメガシは、香川では「バベ」と呼ばれている。
境内に数本あるウバメガシの大木うち、保存木は社殿の北側にあり、やや傾いている。
ムクノキは、社殿の裏にあり、枝折れも認められ、老木の特徴である樹皮の剥がれも顕著だ。
そして、「宝生院のシンパク」へ。
応神天皇が小豆島遊行の際、皇踏山に登り植樹したといい、本多静六博士の調査でも樹齢1500年以上と推定されているという。
シンパクでは日本最大で、国の“特別”天然記念物の指定は、シンパクとしてはこの巨樹だけだ。
一木だが、まるで森を形成しているようだ。
根元付近の幹や枝のコブなどは、象や龍、亀などの縁起物にも見えるとして、近年ではパワースポットとしても注目を集めている。
↑中央にゾウの姿が。わかりますかね。
最後の巨樹は、プラントハンターとして有名な西畠清順氏により、遠くスペイン南部のアンダルシアから運ばれてきたという樹齢1000年のオリーブ。
異国とはいえ日本のオリーブ故郷、小豆島にその雄姿はすっかり根付いたようだ。
巨木ツアーの途中では、瀬戸内海国立公園の景勝地で紅葉の名勝として有名な「寒霞渓」(紅葉には早かったけれど)で弁当昼食。
そして海賊から町を守るための入り組んだ道の町並みが残る「迷路のまち」。
自由律俳句で有名な「尾崎放哉の記念館」がある。
朱塗りの山門や三重塔が美しい「西光寺」
ここには、樹齢250年以上といわれる町天然記念物に指定されているイチョウの巨樹も。
来年の秩父路では、どんな巨樹、そして人々に会えるのか、今から楽しみだ。
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(瀬戸内海)
「巨木フォーラム in小豆島(1)」
「のんびり時間 のんびり空間 -瀬戸内直島 美術館」
(本多静六)
「本多静六と私 -日本の公園の父 そして巨樹番付」
「巨樹の番付 -本多静六と里見信生」
(巨木フォーラム)
「巨木フォーラム 群馬・高崎・倉渕」
「巨木フォーラムin伊豆 そして、全国巨樹・巨木林の会設立20周年式典」
ほか
(プラントハンター)
「アジサイとシーボルト そしてプラントハンターと植物園」
「『生物多様性と保護地域の国際関係 対立から共生へ』出版 1」
「生物資源と植民地 -COP10の背景と課題(1)」
おはようございます^^
小豆島は見どころが沢山ある島ですね。ツアーで行くとやはりだめだわ。
ソテツ、シンパク、見事な木ですね~
象さん、見えますよ^^
「迷路の町」面白そうです。歩いてみたいです。
by mimimomo (2015-12-06 07:31)
mimimomoさん
そのうち、宝生院の象さんや迷路の町も、ツアーで行くようになるかもしれませんね(笑)
by staka (2015-12-09 09:50)
同じ香川県でも、小豆島はやはり違いますね。それにしても樹齢1000年のオリーブ、オリーブって想像以上に長寿の樹なんですね。
by 讃岐人 (2015-12-09 20:59)
讃岐人さん
讃岐はどちらですか。
東讃、西讃、島、狭い香川県とはいえ、それぞれ違いますね。
千年オリーブには、私も驚きました。
だからこそ、プラントハンター西畠さんも惚れ込んで、はるばる日本まで持ち込んだのでしょうね。
by staka (2015-12-09 22:47)
一本の木なのにまるで森を形成してるような
宝生院のシンパク
・・・すごいなあ(ゾウもいるし)
小豆島はバスツアーで一回しか行ったことがないので
今度じっくりフリーで行ってみなくてはとおもいました
by はなだ雲 (2015-12-13 11:59)
はなだ雲さん
確かにそうですね。
ただの森ではなくて、ゾウもいる森を形成しているのだから、巨木の中の巨木かもしれませんね(笑
by staka (2015-12-13 16:10)