コーヒーあれこれ [ちょっとこだわる:民俗・文化・紀行・時事など]
前回のチョコレートに続いて、今回はコーヒーの話題。
コーヒーの起源、人類の利用には、諸説あるようだ。
野生のコーヒーは、エチオピア高原あたりが原産だったとか。
赤く熟したコーヒーの実は、コーヒーチェリーとも称される。
しかし、高い含有量のカフェインのため、昆虫は寄り付かないようで、天然の殺虫剤でもある。
古代エジプトやギリシャでは、コーヒーチェリーを食用していたとの説もあるらしいが、はっきりしない。
生のカフェインを最初に体験したのは、家畜のヤギだったともいうが、これも推測の一説にすぎないだろう。
ヤギが元気になるのを見て、人間もコーヒー豆を食するようになったというのだ。
時代はだいぶ経って15世紀後半頃には、イエメンのイスラム教徒(スーフィー教派)が祈祷の最中に眠気覚ましでコーヒーを飲用していたともいう。
飲用の習慣が世界に広まったコーヒーは、イエメンの港町モカから世界に輸出されていった。これが、モカコーヒーの名の由来だ。
ところで、私たちが一般的に飲用するモカ、キリマンジャロ、ブルーマウンテンなどのコーヒー品種は、アラビカ種で、風味とコクに優れている。
一方、近年の世界で取引高が伸びているのはカネフォーラ種ロブスタという豆だ。
19世紀後半にヨーロッパの探検隊によってアフリカのウガンダで発見されたというが、先住のブガンダ族は儀式に用いていたものだ。
このロブスタ種は、アラビカ種よりも耐病性が高く、コーヒーのさび病が東南アジアの植民地プランテーションで大流行した後は、アラビカ種にとって代わって盛んに栽培されるようになった。
低地でも栽培可能で、収穫量も多いが、カフェインが多く、苦みも強い。
このため、単独での飲用よりも、インスタントコーヒーや安いブレンド、自動販売機などのコーヒーとして使用されることが多い。
高温多湿の低地でも栽培可能なロブスタ種は、わずか1世紀の間にベトナムを世界的なコーヒー生産国に押し上げ、いまや全世界に輸出されている。
ベトナムでは、このロブスタ種コーヒーをコンデンスミルクが底に溜まったコーヒーカップの上に独特のフィルターを置いて淹れる。
安い店のフィルターはアルミ製(↑写真)だが、少し高級なカフェではステンレス製だ(↓写真)。
コーヒー豆にも、フィルターがセットで付いているものも多い。
フィルターからコーヒーが滴るのには時間がかかるが、その間のんびりと話をしながら待つ。
コーヒーの起源、人類の利用には、諸説あるようだ。
野生のコーヒーは、エチオピア高原あたりが原産だったとか。
赤く熟したコーヒーの実は、コーヒーチェリーとも称される。
しかし、高い含有量のカフェインのため、昆虫は寄り付かないようで、天然の殺虫剤でもある。
コーヒーの実(インドネシア・スマトラ島にて)
古代エジプトやギリシャでは、コーヒーチェリーを食用していたとの説もあるらしいが、はっきりしない。
生のカフェインを最初に体験したのは、家畜のヤギだったともいうが、これも推測の一説にすぎないだろう。
ヤギが元気になるのを見て、人間もコーヒー豆を食するようになったというのだ。
時代はだいぶ経って15世紀後半頃には、イエメンのイスラム教徒(スーフィー教派)が祈祷の最中に眠気覚ましでコーヒーを飲用していたともいう。
飲用の習慣が世界に広まったコーヒーは、イエメンの港町モカから世界に輸出されていった。これが、モカコーヒーの名の由来だ。
ところで、私たちが一般的に飲用するモカ、キリマンジャロ、ブルーマウンテンなどのコーヒー品種は、アラビカ種で、風味とコクに優れている。
一方、近年の世界で取引高が伸びているのはカネフォーラ種ロブスタという豆だ。
19世紀後半にヨーロッパの探検隊によってアフリカのウガンダで発見されたというが、先住のブガンダ族は儀式に用いていたものだ。
このロブスタ種は、アラビカ種よりも耐病性が高く、コーヒーのさび病が東南アジアの植民地プランテーションで大流行した後は、アラビカ種にとって代わって盛んに栽培されるようになった。
低地でも栽培可能で、収穫量も多いが、カフェインが多く、苦みも強い。
このため、単独での飲用よりも、インスタントコーヒーや安いブレンド、自動販売機などのコーヒーとして使用されることが多い。
ロブスタ種のコーヒー生豆(インドネシア・スマトラ島にて)
高温多湿の低地でも栽培可能なロブスタ種は、わずか1世紀の間にベトナムを世界的なコーヒー生産国に押し上げ、いまや全世界に輸出されている。
ベトナムでは、このロブスタ種コーヒーをコンデンスミルクが底に溜まったコーヒーカップの上に独特のフィルターを置いて淹れる。
安い店のフィルターはアルミ製(↑写真)だが、少し高級なカフェではステンレス製だ(↓写真)。
コーヒー豆にも、フィルターがセットで付いているものも多い。
土産に買ったドリップ付粉コーヒー(右)と深煎りコーヒー豆(左)
フィルターからコーヒーが滴るのには時間がかかるが、その間のんびりと話をしながら待つ。
気短な日本人には向かないかもしれないが、これぞ本当のコーヒータイムの贅沢ともいうものだろう。
大勢の観光客で賑わうハノイの名所セント・ジョセフ教会前のカフェ。
路上のオープンカフェでのんびりと過ごす人々の姿は、ここがかつてフランスの植民地だったことを思い出させる。
パリのように洗練されてはいないけどネ(失礼!)
【本ブログ内関連記事リンク】
「コーヒーを飲みながら 熱帯林とコーヒーを考える」
「のんびりベトナムコーヒーとオートバイ」
「アルバニアのんびりカフェ」
「そのおいしいコーヒーはどこから? -スマトラ島の国立公園調査」
「最高の人生の楽しみ? ルワック・コーヒー」
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こんばんは^^
昔アラブの偉いお坊さんがっ♪~コーヒールンバ(^-^
コーヒーってなかなか分かりにくい歴史を持つのですね。それほど歴史が古いのでしょうね。
このお話を読んでモカ、キリマンジャロ、ブルーマウテンがお高いのが何となくわかるような^^
でも実は、わたくしコーヒーの味ってあまり良くわからなくて、コーヒーなら何でも良しなんです(-、-ゞ
紅茶にはちと五月蠅い^^
by mimimomo (2016-02-28 18:04)
mimimomoさん
コーヒーは歴史もあるのに、記録が少ないようですね。
今度のブログは紅茶に挑戦してみますか~
でも、ボロが出てmimimomoさんに叱られるかな(笑)
by staka (2016-02-28 18:10)
我が家にもアルミ製のベトナムコーヒーフィルターセットがあります。
ずっと使っていないので食棚の奥に!
思わず気になって蓋を開けたら、ベトナムコーヒーはダメですね。
のんびり、ゆったりを学ばないといけませんね。
by 森田惠子 (2016-02-28 18:16)
森田惠子さん
江戸は握り鮨やそばなど、現代で言うファストフードの発祥の地ですが、その伝統を受け継ぐせいか、のんびり、ゆったりはなかなかできませんね。
by staka (2016-02-28 18:29)
鉢植えのコーヒーの木を眺め、花が咲く日を楽しみにしています。
by yamagara22 (2016-02-28 18:55)
こんばんは。
コーヒーの違いは分かりませんが、ほっと一息のコーヒー
は美味しいですね(^_^)
by yakko (2016-02-28 19:45)
yakkoさん
最近は、コーヒーの健康効果なども再評価されているようですが、ほっと一息の効用が何よりですよね〜
by staka (2016-02-28 20:01)
yamagara22さん
鉢植えのコーヒーですか。スゴ〜イ!
花も姿と甘い匂いを楽しみことができますね。
実も焙煎しますか?
by staka (2016-02-28 20:06)