新緑の鞍馬寺・貴船神社 義経伝説とパワースポットを追って(2) 本殿金堂~奥の院魔王殿 [日記・雑感]
前回に続いて、鞍馬寺。
本堂の「本殿金堂」で引き返すつもりだったが、どうやら奥の院から貴船神社までのハイキングコースがあるらしい。
ということで、本堂の脇から、奥の院へ向かう。
相変わらず、事前の準備もなしの旅が続く。
途中には「霊宝殿」(宝物館)があったので、3階の国宝の毘沙門天三尊立像(平安時代)などを拝観した(写真撮影禁止)。1階には、鞍馬山の自然が展示されている。
2階には、義経や弁慶など解説展示がある。
平安末期の平治の乱で敗れた源義朝の子の義経は、ここ鞍馬寺で約10年間生活をしたという。
義経には有名な静御前のほかに、正妻として河越重頼女(むすめ)(通称、郷御前とも呼ばれているという)がいたことを初めて知った。
頼朝の追っ手から義経が逃避行を続けている際にも同行し、奥州平泉で義経と最後を共にしたという。
出身は、武蔵の国(現在の埼玉県)川越とか。勤務地が埼玉県ということもあり、なんとなく親近感が沸いてきた。
また、歌人の与謝野晶子・鉄幹も鞍馬寺と縁が深いらしく、コレクションを集めた部屋もある。
宝物館の前には、1976年に移築された与謝野晶子の書斎「冬柏亭」が建っている。
少し山道を登ると、「木の根道」という杉の根が地表を這っているところがある。
この辺りは土壌が薄く、地表すぐ下に岩盤があって、杉の根が地中深く入り込めないそうだ。
この根っこの凸凹で、幼少の義経、つまり牛若丸が跳躍の練習をしたとの伝承もあるらしい。
奥には、「大杉権現社」がある。
その名のとおり、樹齢1000年ともいわれた杉の巨木は、「護法魔王尊影向の杉」として多くの人々の信仰を集めてきたという。
しかし、残念ながら、1950年の台風で幹の中央から折れてしまい、現在はその残存部の幹が残るのみだ(↓写真の中央左の柵の中)。
ここから少し下ると、不動明王を祀る「僧正ガ谷不動堂」がある。
謡曲「鞍馬天狗」では、鞍馬天狗と牛若丸がここで出会ったという。
鞍馬天狗といえば、私は子供のころに見た映画の嵐寛寿郎(通称、アラカン)の鞍馬天狗くらいしか思い浮かばなかったが・・・カッコよかったなぁ~
更にその向かいには、「義経堂」がある。
奥州平泉で前述の正妻 河越重頼女(郷御前)と最後を迎えた義経を偲び、仙台藩主が北上川を望む地に建てた「高館義経堂」には何度か訪れたことがある。
鞍馬寺の義経堂は、この義経の魂が戻ってきて「遮那王尊」として祀られているものだそうだ。
不動堂の脇には、「右 魔王堂」と記された道案内の石標が。
しばらく山道を進むと、いよいよ奥の院「魔王殿」だ。
拝殿を入ると、その奥の岩の上に小さなお堂。
これが魔王殿らしい。
護法魔法尊が祀られている魔王殿が鎮座する奇石群は、神々が降臨した磐座(いわくら)・磐境(いわさか)として信仰を集め、日本庭園の源流ともいう。
その後は、魔王殿から、ひたすら山道を貴船に向けて下った。
ここまで鞍馬山には「魔王」の文字があちこちに刻まれていた。
前回記事の「魔王の滝」「魔王之碑」、そして今回の「護法魔王尊影向の杉」「魔王殿」など。
魔王殿には、650万年前に人類救済の使命を帯びて金星から降臨した魔王尊が祀られているという。
エッ 本当?!
魔王、すなわち護法魔法尊は金星人、異星人?
本殿金堂前の金剛床(前回記事)を含め、魔王の降臨によるパワーは、多くの修行者を招き、育て、そして現在も国内随一のパワースポットとなっているらしい。
確かに山全体にこれだけ「魔王」が溢れていれば、そんな気もする。
それにしても、魔王が金星人とは知らなかった(しつこい?)。
ご訪問いただきありがとうございます。
なかなか皆様のブログに訪問できないのは相変わらずですが、まとめ読みで失礼ながら少しずつ時間を見つけて読ませていただいてます。
いろいろと癒される・楽しい話題、役に立つ記事等ありがとうございます。
本堂の「本殿金堂」で引き返すつもりだったが、どうやら奥の院から貴船神社までのハイキングコースがあるらしい。
ということで、本堂の脇から、奥の院へ向かう。
相変わらず、事前の準備もなしの旅が続く。
途中には「霊宝殿」(宝物館)があったので、3階の国宝の毘沙門天三尊立像(平安時代)などを拝観した(写真撮影禁止)。1階には、鞍馬山の自然が展示されている。
2階には、義経や弁慶など解説展示がある。
平安末期の平治の乱で敗れた源義朝の子の義経は、ここ鞍馬寺で約10年間生活をしたという。
義経には有名な静御前のほかに、正妻として河越重頼女(むすめ)(通称、郷御前とも呼ばれているという)がいたことを初めて知った。
頼朝の追っ手から義経が逃避行を続けている際にも同行し、奥州平泉で義経と最後を共にしたという。
出身は、武蔵の国(現在の埼玉県)川越とか。勤務地が埼玉県ということもあり、なんとなく親近感が沸いてきた。
また、歌人の与謝野晶子・鉄幹も鞍馬寺と縁が深いらしく、コレクションを集めた部屋もある。
宝物館の前には、1976年に移築された与謝野晶子の書斎「冬柏亭」が建っている。
少し山道を登ると、「木の根道」という杉の根が地表を這っているところがある。
この辺りは土壌が薄く、地表すぐ下に岩盤があって、杉の根が地中深く入り込めないそうだ。
この根っこの凸凹で、幼少の義経、つまり牛若丸が跳躍の練習をしたとの伝承もあるらしい。
奥には、「大杉権現社」がある。
その名のとおり、樹齢1000年ともいわれた杉の巨木は、「護法魔王尊影向の杉」として多くの人々の信仰を集めてきたという。
しかし、残念ながら、1950年の台風で幹の中央から折れてしまい、現在はその残存部の幹が残るのみだ(↓写真の中央左の柵の中)。
ここから少し下ると、不動明王を祀る「僧正ガ谷不動堂」がある。
謡曲「鞍馬天狗」では、鞍馬天狗と牛若丸がここで出会ったという。
鞍馬天狗といえば、私は子供のころに見た映画の嵐寛寿郎(通称、アラカン)の鞍馬天狗くらいしか思い浮かばなかったが・・・カッコよかったなぁ~
更にその向かいには、「義経堂」がある。
奥州平泉で前述の正妻 河越重頼女(郷御前)と最後を迎えた義経を偲び、仙台藩主が北上川を望む地に建てた「高館義経堂」には何度か訪れたことがある。
鞍馬寺の義経堂は、この義経の魂が戻ってきて「遮那王尊」として祀られているものだそうだ。
不動堂の脇には、「右 魔王堂」と記された道案内の石標が。
しばらく山道を進むと、いよいよ奥の院「魔王殿」だ。
拝殿を入ると、その奥の岩の上に小さなお堂。
これが魔王殿らしい。
護法魔法尊が祀られている魔王殿が鎮座する奇石群は、神々が降臨した磐座(いわくら)・磐境(いわさか)として信仰を集め、日本庭園の源流ともいう。
その後は、魔王殿から、ひたすら山道を貴船に向けて下った。
ここまで鞍馬山には「魔王」の文字があちこちに刻まれていた。
前回記事の「魔王の滝」「魔王之碑」、そして今回の「護法魔王尊影向の杉」「魔王殿」など。
魔王殿には、650万年前に人類救済の使命を帯びて金星から降臨した魔王尊が祀られているという。
エッ 本当?!
魔王、すなわち護法魔法尊は金星人、異星人?
本殿金堂前の金剛床(前回記事)を含め、魔王の降臨によるパワーは、多くの修行者を招き、育て、そして現在も国内随一のパワースポットとなっているらしい。
確かに山全体にこれだけ「魔王」が溢れていれば、そんな気もする。
それにしても、魔王が金星人とは知らなかった(しつこい?)。
ご訪問いただきありがとうございます。
なかなか皆様のブログに訪問できないのは相変わらずですが、まとめ読みで失礼ながら少しずつ時間を見つけて読ませていただいてます。
いろいろと癒される・楽しい話題、役に立つ記事等ありがとうございます。
おはよう御座います。
義経や与謝野晶子に関わるものがある鞍馬山には1度行って見たくなります。
by 旅爺さん (2016-06-05 05:28)
おはようございます^^
鞍馬と聞くだけでなんだか楽しい世界のようなイメージがあります(やはり鞍馬天狗の影響?)
そんな魔王の住むまるで魔界?(^-^
行ってみたいですね。
金星人という・・・ちょっとねぇ~
by mimimomo (2016-06-05 06:15)
旅爺さん
与謝野晶子が関係深いのは今回初めて知りましたが、念願の牛若丸の世界を少し体験してきました。
by staka (2016-06-05 15:38)
mimimomoさん
魔界はともかく、650万年前に降臨した金星人(?)というのは・・・私も、ちょっとねぇ~ という感じですね。
でも、鞍馬山の新緑と歴史を訪ねるハイキングとしては、素晴らしかったですよ。
by staka (2016-06-05 15:41)
こんにちは。
義経に 正妻・河越重頼女(郷御前)がいたとはビックリです ! 魔王(護法魔法尊)は金星人でしたか〜(@_@;)
by yakko (2016-06-05 16:24)
yakkoさん
義経の正妻、魔王が金星から降臨したこと、私にも初耳でびっくりしました。
旅で思いがけずに新しい情報を得るのは、実に楽しいですね(^ ^)
by staka (2016-06-05 21:39)
好きなコースですが、旅先ではゆっくり歩けないのが残念です。
by JUNKO (2016-06-06 19:21)
JUNKOさん
日本人は旅行も慌ただしくて、ゆっくりリゾートライフも楽しめない人が多いようですね。
by staka (2016-06-06 20:18)