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心に余裕を! 江戸遊び絵の世界 [日記・雑感]

昨年10月に鑑賞したのでだいぶ日にちが経ってしまったが、「江戸の遊び絵づくし みかけはこわいが遊びつくした楽しい浮世絵だ」展(2019年9月~10月 神奈川県茅ヶ崎市美術館)。

正月気分が残っているうちに、写真撮影OKのいくつかの作品を紹介。

まずは有名な歌川国芳の「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」(見かけは怖いがとんだ良い人だ)。
たくさんの人でできた顔は、一度見たら忘れられない国芳の寄せ絵の傑作だ。

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同じく寄せ絵で、今度は大迫力の猫。
こちらは歌川芳藤の「五拾三次之内猫之怪」だ。
鶴屋南北の「独道中五十三駅」に登場する「岡崎の怪猫」だそうだ。

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お次は同じく歌川芳藤の「ふ尽くしの福助」。
これも、よく見ると、眉は筆、鼻はふの字、目はフグ、耳は袋、といった具合に、「ふ」の付くもので構成されている。

頭、手、着物の柄は、「ふ」の付く何かお判りでしょうか?

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答えは、頭は風呂敷、手は文(ふみ)、着物の柄は富士山と袋、といった具合。
ちなみに、着物のしわは、「か・の・を・ふ・く・す・け」の文字。

歌川貞景の「五子十童図」は、その題のとおり、頭は5人の子どもだけれども、10人いる、という不思議な絵だ。

よ~くご覧ください。

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趣向が少し違うが、やはりクイズ。
二代歌川広重(歌川重宣)の「しょく類はんじ物 上戸」と題された絵。
酒の肴になる料理の判じ絵だ。お判りだろうか。

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答えは、以下のとおり。

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                      クリック拡大

最後は、懐かしい影絵。

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江戸の人々は、粋で遊び心たっぷり。
一般町人の生活は食べるのも厳しかったかもしれないが、心には余裕があったのではないだろうか。

さて現代の私たちは・・・?

2020年、少なくとも心には余裕のある生活を心がけたいものだ。
皆さんにも、良いお年でありますように!!




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子年につき鼠の姿をお年賀代わりに [日記・雑感]

新年あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします


相変わらず更新の少ないブログにご訪問いただき、ありがとうございました。

自分のブログ更新は間が空きますが、niceをいただいた皆様のブログを(まとめてとなることも多いのですが)訪れるのを楽しみにしています。

今年は子年

昨年も、一昨年も・・・干支の動物写真をアップしているので、今年も止められな~い。
といっても、この日のために写真を撮っているわけでもないので、探すのが大変だ。

ネズミは、小さな身体ですばしっこく、ドブネズミなどは見かけるけれど写真を撮る気にもなれず・・・

ということで、ネズミの写真を探してみたけれど、野生の写真は無い!

そこで、類縁のネズミ目(げっ歯類)に含まれる動物たちにも登場してもらおう。

まずは、アグーチ。
ラテンアメリカに生息する巨大なネズミの仲間で、体長は40cmくらいある。
見かけのとおり、モルモットやカピバラにも近い種類だ。

写真は、コスタリカのグアナカステ自然保護区で撮影。

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次には、同じネズミ目のリスの仲間にご登場願おう。

札幌などでも町中でリスをよく見かけて写真を撮った記憶はあるが、見つからない。
かつて国立公園レンジャーとして阿寒湖に勤務していたころには、前田一歩園の林でエゾリスやエゾシマリスをよく見かけた。
冬でも冬眠しないエゾリスの写真を撮りたくて、わざわざ300mm望遠レンズを購入したほどだ。

今回のリスは、米国サンディエゴの公園で出会ったもの。

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次は、カナダのバンフ国立公園のプレーリードッグ。
地面に穴を掘って暮らす。
立ち上がってあたりを見回す仕草がかわいい。

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そして、最後は日本。

命はなくなってしまったが、建て替え前の実家の押し入れで自然乾燥(ミイラ)状態で見つかったトガリネズミ。
子どもの頃から佃煮酒悦の空き瓶に保存してあったが、今回、撮影のために半世紀ぶりに、瓶から取り出した。

体長約4cm、尾まで入れても7cmほどの小さなネズミ。
名前のとおり、口先(鼻先)がとがって長い。

ネズミとはいっても、正式にはネズミの仲間ではなく、モグラに近いグループだ。

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そして、ネズミの玩具。
金沢で購入したもので、竹を手で押すと、ネズミが餌を食べる動作をする優れものだ。

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牛の頭上にちょっこりと乗って、いち早く日の出を拝んで(門に最初に飛び込んだなど、諸説あり)干支の一番目となった要領の良いネズミ。

今年は、どんな年となるでしょうか。

皆様のご多幸をお祈りします


【本ブログ内関連記事】

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午年につき馬の姿をお年賀代わりに



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